2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

六 古代漢文学の形成と展開 1.はじめに なぜ漢詩を作ったか? 律令制の導入と同時に中国的な文化国家としたいとの願望。 中国では政治家は、詩を詠めるような文人でなければならないという 伝統があった。 科挙の試験に詩を作る試験があった。 最古の漢詩集「…

日本の古典 古代編 第六回 古代漢文学の形成と展開

[日本の古典-古代編

五 古代説話の誕生 日本霊異記の世界 日本霊異記 上中下三巻 百六十の説話 成立 八一0〜八一四 撰者 景戒 (きょうかい) 初めは私度僧、後に薬師寺層となる 1. 仏教説話が発生する背景と過程 律令制度 血縁的紐帯を基盤とする社会村落共同体の変質と解体を伴…

日本の古典 古代編 第五回 古代説話の誕生 日本霊異記の世界

日本の古典 古代編 第4回 万葉集の世界(2)

四. 万葉集の世界(2) 1.長歌の展開 山上憶良 散文の論理をそのまま歌に持ち込もうとした。 例 「世間の住まり難きを哀しびたる歌」(せけんのとどまりがたきをかなしびるうた) 集め易く排し難し、八大辛苦。遂げ難く尽し易し、百年の賞楽。 古人の歎きし所、…

三.万葉集の世界 (1) 一.歌謡からから和歌へ 片歌問答 神の言葉 (謎) + その解釈(解答) ↓ 和歌 景 + 心 比喩的表現 片歌問答 の発展形が 「旋頭歌」 五・七・七・五・七・七 前句 後句 付けあいに似た興味がある。 旋頭歌の例 住吉の出見の浜の柴な刈りそ…

日本の古典 古代編 第3回 万葉集の世界(1)