日本の物語文学の源氏物語以降の作品があまりに多くて、頭の整理がつかないので 一覧表にまとめて見ました。 PDFです。 源氏物語以降の物語について http://stsunday.web.fc2.com/jmonigatari.pdf

歴史と人間の要点メモ

1,歴史と人間の関わり ・ヘロドドス ハリカルナッソス人 著書 {歴史} 戦争の記述 見聞きしたエピソードが主 ・トッキディデズ アテナイ人 「戦史」 アテナイトとスパルチの戦争を実証的に表した。 ・コルネリウス ローマの政治家 「ゲルマー二」「年代記」 …

県立大学特別受講 比較文明論レポート

今回の講義は最初はかなり学術的な話になるのではないかと思っていたが、実際は 今の現代の日本社会や世界情勢の理解にとても役立つ内容であったことがとても嬉しく 思いました。 特に後進国と言われているアフリカの一部の国々や少数民族について 新たな理…

日本文学概論 第三回 三、藤原公任 傑出したアンソロジスト

三、藤原公任 傑出したアンソロジスト 一、公任の略歴と著作 父は藤原頼道、四条大納言、道長全盛で官位滞った 一条天皇に仕えた。 著書 「和漢朗詠集」 上下二巻からなる選集 上巻 四季順に漢詩と和歌を並べて配置した。 漢詩は白居易が六割、 文学を志す人…

日本文学概論 第五回 藤原定家 本歌取り文化圏の成立

五、藤原定家 本歌取り文化圏の成立 文学史上最高の批評家 一、業績 歌人 「新古今和歌集」の選者、「新勅撰和歌集」の単独選者 自選集「拾遺愚草」 歌学者 「近代秀歌」、「詠歌之大概」、「毎月抄」 有心体 物語作者 「松浦宮物語」 万葉集の風情があると…

日本文学概論 第六回 兼好と頓阿 散文と和歌の再構築

六、兼好と頓阿 散文と和歌の再構築 一、文学再構築 定家 文学のシステムを作った 本歌取りと小倉百人一首 頓阿 このシステムを補強・修正しながら「誰でも詠める和歌の詠み方」を創案 した。 兼好 「誰でも書ける散文の書き方」を創出した。 二、兼好の散文…

日本文学概論 第七回 転換期の文学(1) その継承と変容

七、転換期の文学(1) その継承と変容 一、文学の継承 今川了俊 1326〜1414 武将であり歌人 冷泉為秀に和歌を学ぶ 「了俊弁要抄」 歌道教訓書 「了俊歌学書」、「落書露顕」 兼好の晩年の事が書いてある 正徹 1381〜1459 歌人 歌論書「正徹物語」 定家に心酔…

日本文学概論 第八回 松尾芭蕉  生き方としての文学

八、松尾芭蕉 生き方としての文学 一、文学と人生 勅撰和歌集の終焉 「新続古今和歌集」1439 連歌について 連歌の形式 -- 付合、五七五 上の句 、別の人が 七七 下の句 -- 室町時代 最初の連歌集「菟玖波集」1356 二条良基、救済 準勅撰となる 「新撰菟玖波…

日本文学概論 第九回 上田秋成と大田南畝

九、上田秋成と大田南畝 一、二人の交友 上田秋成 1734〜1809 大阪在住 太田南畝 1749〜1823 江戸在住 幕臣 大田南畝の出張の折に、大阪や京都で4回会う。 二人の共通点 ①韻文と散文の双方に通じていた。 ②書籍の発行に熱心であった。 ③幅広い分野の人々と交…

日本文学概論 第十回 香川景樹と橘守部  和歌から短歌へ

十、香川景樹と橘守部 和歌から短歌へ 一、江戸時代の後期に変ったこと。 定家権威も批判されてくる。 二、香川景樹の世界 香川景樹 1768〜1843 歌人、歌学者 著書「新学異見」 本居宣長「新学」への反論書 古今和歌集を評価 万葉語を意識的に使うこと自体が…

日本文化概論 第十一回 転換期の文学(2) 西欧文学との葛藤

十一、転換期の文学(2) 西欧文学との葛藤 一、文学における近代とは何か これまでのまとめ ①和歌の伝統が強靱である。 ②和歌では師承が非常に重視されていた。 ③散文では師弟関係がない ④韻文と散文が複雑に絡み合っている文学者がいる。 ⑤コンパクトな形で…

第十二回 幸田露伴 江戸と東京

十二、幸田露伴 江戸と東京 一、幸田露伴の人生と文学 幸田露伴 1867 〜1947 小説、戯曲、紀行、史伝、研究、考証、評論、随筆など幅広い著作がある 「評釈芭蕉七部集」文学研究者であった。 蝸牛庵 明治村に移築保存されている。文明批評もある。 江戸と東…

日本文学概論 第十三回 高浜虚子 近代俳句の確立

十三、高浜虚子 近代俳句の確立 一、高浜虚子について 1874年 松山市生まれ 松山出身の俳人は種田山頭火、正岡子規など 「ホトトギス」を創刊。 俳句以外に写生文や小説も掲載 掲載された小説 「我が輩は猫である」、「坊っちゃん」、「野菊の墓」など 写生…

日本文学概論 第十四回 永井荷風と谷崎潤一郎 文体の創造

十四、永井荷風と谷崎潤一郎 文体の創造 一、永井荷風 明治末期 自然主義文学 島崎藤村、詩人 「若菜集」 --破戒 田山花袋 桂園派 詩人 ---蒲団 人間や社会の姿をありのまま描く。 徳田秋声、正宗白鳥、近松秋江 → 私小説 古典からの乖離 大正初期 反自然主…

日本文学概論 第十五回 日本文学の本

十五、日本文学の本質 徒然草 第十三段 に中国の文学が出で来る。 「文選」 中国最古のアンソロジー 百三十人の詩や文章を編集した。 白氏文集 白居易の漢詩/を集めた書物。 老子・荘氏 和漢朗詠集という書物名は出てこないが、これを踏まえた表現が多く出で…

日本の古典 古代編 第十五回 王朝の光と闇 大鏡と今昔物語

十五、王朝の光と闇 大鏡と今昔物語 一、院政期の意味 摂関体制の弱体とともに院政が始まる。 王朝の最盛期への憧憬と伝統的なものへの回顧の意識が生じる。 二、大鏡 紀伝体の歴史 藤原道長の栄華を描いた歴史物語 参考 「栄花物語」 道長の権勢につくまで…

日本文学概論 第一回 文学はどうとらえられてきたか

一、日本文学をどう捉えるか 一、文学はどう捉えられてきたか 「日本国見在書目録」 891 藤原佐世 中国書物の一万七千巻の目録 「経」儒学の経典 、「史」政治経済制度等、「子」諸子百家のうち経に入らな いもの、「集」詩と文 に分類した。 「本朝書籍目録…

日本文学概論 第二回 紀貫之 文化基板としての和歌と散文

、二、紀貫之 文化基板としての和歌と散文 一二、紀貫之とその時代 醍醐天皇の御世 紀貫之 868〜945 日本初の勅撰和歌集「古今和歌集」の編者。 905年成立 二、歌人としての紀貫之 古今和歌集 の編集者であり和歌の作者、 仮名序 、1〜6j巻 四季歌 春上、春…

日本文学概論 第三回 三、藤原公任 傑出したアンソロジスト

三、藤原公任 傑出したアンソロジスト 一、公任の略歴と著作 父は藤原頼道、四条大納言、道長全盛で官位滞った 一条天皇に仕えた。 著書 「和漢朗詠集」 上下二巻からなる選集 上巻 四季順に漢詩と和歌を並べて配置した。 漢詩は白居易が六割、 文学を志す人…

日本文学概論 第五回 藤原定家 本歌取り文化圏の成立

五、藤原定家 本歌取り文化圏の成立 文学史上最高の批評家 一、業績 歌人 「新古今和歌集」の選者、「新勅撰和歌集」の単独選者 自選集「拾遺愚草」 歌学者 「近代秀歌」、「詠歌之大概」、「毎月抄」 有心体 物語作者 「松浦宮物語」 万葉集の風情があると…

日本文学概論 第六回 兼好と頓阿 散文と和歌の再構築

六、兼好と頓阿 散文と和歌の再構築 一、文学再構築 定家 文学のシステムを作った 本歌取りと小倉百人一首 頓阿 このシステムを補強・修正しながら「誰でも詠める和歌の詠み方」を創案 した。 兼好 「誰でも書ける散文の書き方」を創出した。 二、兼好の散文…

日本文学概論 第七回 転換期の文学(1) その継承と変容

七、転換期の文学(1) その継承と変容 一、文学の継承 今川了俊 1326〜1414 武将であり歌人 冷泉為秀に和歌を学ぶ 「了俊弁要抄」 歌道教訓書 「了俊歌学書」、「落書露顕」 兼好の晩年の事が書いてある 正徹 1381〜1459 歌人 歌論書「正徹物語」 定家に心酔…

日本文学概論 第八回 松尾芭蕉  生き方としての文学

八、松尾芭蕉 生き方としての文学 一、文学と人生 勅撰和歌集の終焉 「新続古今和歌集」1439 連歌について 連歌の形式 -- 付合、五七五 上の句 、別の人が 七七 下の句 -- 室町時代 最初の連歌集「菟玖波集」1356 二条良基、救済 準勅撰となる 「新撰菟玖波…

日本文学概論 第九、上田秋成と大田南畝

日本文学概論 第九回 上田秋成と大田南畝

九、上田秋成と大田南畝 一、二人の交友 上田秋成 1734〜1809 大阪在住 太田南畝 1749〜1823 江戸在住 幕臣 大田南畝の出張の折に、大阪や京都で3回会う。 二人の共通点 ?韻文と散文の双方に通じていた。 ?書籍の発行に熱心であった。 ?幅広い分野の人々と交…

日本文学概論 第十回 香川景樹と橘守部  和歌から短歌へ

十、香川景樹と橘守部 和歌から短歌へ 一、江戸時代の後期に変ったこと。 定家権威も批判されてくる。 二、香川景樹の世界 香川景樹 1768〜1843 歌人、歌学者 著書「新学異見」 本居宣長「新学」への反論書 古今和歌集を評価 万葉語を意識的に使うこと自体が…

日本文化概論 第十一回 転換期の文学(2) 西欧文学との葛藤

十一、転換期の文学(2) 西欧文学との葛藤 一、文学における近代とは何か これまでのまとめ ?和歌の伝統が強靱である。 ?和歌では師承が非常に重視されていた。 ?散文では師弟関係がない ?韻文と散文が複雑に絡み合っている文学者がいる。 ?コンパクトな形で…

日本文学概論 第十一回 転換期の文学(2) 西欧文学との葛藤

十一、転換期の文学(2) 西欧文学との葛藤 一、文学における近代とは何か これまでのまとめ ?和歌の伝統が強靱である。 ?和歌では師承が非常に重視されていた。 ?散文では師弟関係がない ?韻文と散文が複雑に絡み合っている文学者がいる。 ?コンパクトな形で…

日本文学概論 第十二回 幸田露伴 江戸と東京

十二、幸田露伴 江戸と東京 一、幸田露伴の人生と文学 幸田露伴 1867 〜1947 小説、戯曲、紀行、史伝、研究、考証、評論、随筆など幅広い著作がある 「評釈芭蕉七部集」文学研究者であった。 蝸牛庵 明治村に移築保存されている。文明批評もある。 江戸と東…

日本文学概論 第十三回 高浜虚子 近代俳句の確立

十三、高浜虚子 近代俳句の確立 一、高浜虚子について 1874年 松山市生まれ 松山出身の俳人は種田山頭火、正岡子規など 「ホトトギス」を創刊。 俳句以外に写生文や小説も掲載 掲載された小説 「我が輩は猫である」、「坊っちゃん」、「野菊の墓」など 写生…