日本文学概論 第三回 三、藤原公任 傑出したアンソロジスト

三、藤原公任 傑出したアンソロジスト
  一、公任の略歴と著作
 父は藤原頼道、四条大納言、道長全盛で官位滞った
一条天皇に仕えた。
  著書 「和漢朗詠集」  上下二巻からなる選集
  上巻 四季順に漢詩と和歌を並べて配置した。
   漢詩白居易が六割、
   文学を志す人は「和漢朗詠集」の名句、名歌を暗記した。
  影響 「感詠一貫」 佐藤元長 著 
森鴎外が漢学を学んだ
二、公任の歌論書
新撰髄脳」 
 和歌の構造と形式、すぐれた和歌は「心と姿」
 簡潔・明晰で論理性のある文章。
 少しの字余は許容されること、「心深く姿清げに」が歌の理想。

三、有職故実の書として「北山抄」を纏めている。
                         以上