社会と芸術 第9回 宗教と美術 カトリック改革と美術

第9章 宗教と美術 カトリック改革と美術

美術の歴史 神の姿を写したものを表した。

イコンの聖像 偶像を作ることは禁じられているので聖なる像を通じて神に

祈るために作られた。

一方、仏像は 仏像自身に魂が入っている。

キリストの像の変遷

アケイロポイエトス 人の手を経ず神との接触によって生まれたもの。

1.マンディリオン 聖顔布

ヴァチカン美術館にある

2.スダリウム

3.ケラミオン

4.シンドーネ 聖骸布

この流れからキリスト教は絵画を重視する傾向がある。

その後

イコンを偶像化することが問題視され

イコノクラスム 聖像を破壊する思想がたびたび起こる。

8C ビザンチン令、16c 宗教改革

この結果、鍛えられたキリスト教美術が発達した。

カトリック革命 宗教改革に対抗してカトリック側から起きた改革

美術を布教の大事な道具とする。

トレント会議 信仰に寄与するものを重視する。

秘蹟

聖体、洗礼、堅信、品格、婚姻、告解、錬獄

カトリック美術が求めるもの わかりやすさ、写実性、情動的


イエズス会創始者イグナチオ・デ・ロヨラが著した「霊操」では

キリスト伝を視覚的にイメージすることを推奨し、「場への瞑想」を重視した。

大衆的でわかりやすい美術品で世界を布教していった。


カトリック改革後 ローマがバロック都市としてよみがえった。

理由 聖年 ジュビレオ25年に一度の大巡礼キャンペーンを実施し、建築、

道路水道などのインフラの整備を行った。

1585年 シクストゥス5世の改革

クレメンス8世 芸術家をローマに集めた

ユリウス2世治世化で

ジャンロレンチォ・ベルニーニが

サンピエトロ大聖堂、天蓋、カテドラ・ペトリを造営。

サンピエトロ広場、キリストの教皇庁を完成させた。


聖母像について

カトリックでは聖母像が重視されいている

. なぜか

1.地母信仰があったこと

2.母なるものを求める民衆の心理

エジプトのイシス神、ホルス神の授乳の像。

黒い聖母 フランス ロカマドール


イコンの類型

オディゲトリア型

エレウサ型 ウラジミールの聖母

ニコポイヤ型

エスタ型 荘厳の聖母(シェナ)


サンザッカカーリア聖堂(ヴェネツア)


無原罪の御宿(マドリード)


日本の聖母像

マリア十五玄義図 ,お掛け絵、マリア観音


すぐれた芸術はある種の宗教性がある。

芸術は宗教によって深められる。