社会と芸術 第7回 文学と社会

7.文学と社会


加藤周一との対談」

文学の定義

記録ではなく創造する作品。

優れた文章を書き連ねたもの。


欧米大学の定義 上記の二つ。

中国の定義 詩文、散文、内容ではなく、政策的な定義、碑文、小説ははいって

いない位。よい中国語で書かれたもの。小説はむしろ奇書扱い。


フランス パスカル 哲学的な文、神学など。

英国 キボン ローマ史


小説を中心として文学を考えるのは19世紀から。

著書「日本文学史序説」上下 では、

広く定義した。どういう定義をとったら一番おもしろいかという観点でとらえた。


ヨーロッパの中の言葉は、インド系からきて、ラテン語が学術言語として使われてきた。

日本語は中国語から入ってきて、漢文の読み下し文は、中国語を巧みに翻訳して取り入れてきた。 漢文式の翻訳は欧米では適用できない。

漢文を入れて、膨大な思想が入ってきた。

まず仏教は宗教的なものより倫理思想として入ってきた。 神仏習合、国家鎮護、現世利益、儒教は、現世的なもの、

仏教の世俗化、

仏教哲学の流れ 包括を解体して日本では局部的な取り入れをした。

朱子学 政治、医学、実用部分のを使う。


明治以降の西洋文化の受け入れはどうだったか。

ギリシャ・ローマのバックボーン、キリスト教背景を取り入れながら、技術的なものだけを取り入れた。

蘭学は医学、天文学などの取り入れだけ。

明治時代はヨーロッパ的拡張主義のまっただ中、

西洋技術を学び、工業力を付ける。富国強兵の道。

キリスト教の布教は50万から100万で変わっていない。

文学はとなると難しい。キリスト教の背景なしでは語られない。