社会と芸術 第11回 食と西洋美術

第11章 食と西洋美術


最後の晩餐 キリスト教の「聖餐」の思想

「天上の食事」ガタコンペの壁画

レオナルドダビンチの絵が有名 パンはキリストの肉、ワインはキリストの血

、魚はキリストを指す暗号。

よき食事と悪しき食事

よき食事とは

最後の晩餐を思い、主の犠牲と復活に感謝しつつパンとワインだけの食事をする。

悪しき食事

「放蕩息子」やん・ファン・ヘメッセ 「王様の乾杯」ヤコーブ・ヨルダーンス

大食や乱痴気騒ぎの食事をいう。

16世紀から17世紀にかかれたどんちゃんさわぎの絵が書かれた理由。

中世から近世にかけて食糧事情が不安定で粗食とごちそうを交互に食べた歴史があり、

飽食の絵は一種の理想郷を描いた。


2.近代の食事

屋外の食事風景が多く描かれた。市民社会におてい郊外に出かけたり、レストランで

食事をする機会が増えた。

「草上の昼食」 エドゥエール・マネ

「〃」クロード・モネ

「舟遊びの昼食」ルノアール


自然と人間をむすびつける力として食事風景を描いた。

アブサンエドガー・ドガ

「フォリー・ベルジェーネの酒場」マネ

「アルルのレストラン」ゴッホ

都会のレストランや酒場の絵。都会に生きる人間の孤独を表している。


馬鈴薯を食べる人々」ゴッホ

大地の恵みに感謝している農民の姿


食事という行為に神聖な意味を見いだし,

教訓的に主題としてきたが、それぞれの時代の欲求や社会を反映したものと

なっていた。