社会と芸術 第6回 職人技と社会美

6.職人技と社会美


職人技の美とはなにか

職人技の美的特性

1.職人技の「歴史特性」

伝統の技

2.「徒弟制」による職人技の拾得

暗黙知という特質

3.「社会美」としての職人技特性

集団の協力

有田焼の例

佐賀県有田町 今右衛門窯

歴史と変遷

有田焼の歴史 1592年 朝鮮出兵かの帰還で始まり、1616年白磁鉱を発見した

伊万里焼きとして製造、鍋島藩が色鍋島を幕府に献上した。

藩の御用赤絵師として続く。 その後、本窯の移行しつつ、色鍋島への

復興をした。

13代 色杖薄墨珠樹文鉢 吹き墨技法という新技法を編み出した。

製品の行程はVTR

職人技の成立と継承

手仕事の成立

仲間(ギルド)の成立

近代における職人技とは

ベテランから若手まで続き伝統を受け継いできている。

分業体制の中で行程のスペシャリスト。 わき役と主役の意識。

例 水拭きの技 水の含ませ具合の感、

窯炊き 炎を見る経験、

形は見本を見せるのではなくめざす方向を示す、

細工人 先輩の技を盗み試行錯誤、

線は筆ではなく、絵の具で描く

精神的なもののくみ取りがいかにできるか?

新しい物をつくっていく、時代にもとめられたものを挑戦して作ってきた。

「墨はじき」という技法

江戸時代の使われ方 背景の地模様

見に見えないところに手をかけている。 大切さを感じている。

この技法を現代にどう活かしていくかということも考えている。

感動する心を大切に。


白化粧も同様に、積み重ねと何かの融合。


職人技本能の特徴

伝染混交 contamination

よいものが残る

怠惰な好奇心 idle curiosity

迂回して、無益かもが活かす

共通資産 common stock

集団の力


職人技と社会

売れなければならない。

販売

東京店 南青山

お客様は情報が欲しい 全国への交通利便性 お客様が全国から来れる場所

発想の違い

お客様の求めの声を有田に伝える

プロがプロを見る発想と違い

東京はあっさりとしたものの要求

関西はもう少し手をいれたものを

男性は、名詞置き、マウスパット

ペン皿、紙押さえなどの需要

技術のよさを知ってもらう工夫。

重さ、料理がはいって丁度良い。

手にとった重さ

配色

職人と一緒になって作り上げていく。

社会との協力関係で成立する。

職人の技ができあがりとして伝わることが大切である。