放送大学新潟学習センター面接授業「日本近代文学論」1日目

日本近代文学論 夏目漱石「こころ」を読む 1日目
 漱石研究でこれまで言われてきたこと
  ・私と先生との同性愛的傾向
  ・未亡人となった奥さんと私が結ばれるなど。
 構成は上「先生とと私」中「両親と私」下「先生の遺書」の3部作だが
 高校の教科書でも、また多くの評論が下「遺書」を取り上げている。しかし
 重要なのは中「両親と私」がこの小説を理解するに大切なポイントとなっている。

 二葉亭四迷 実相を借りて虚構を映し出す。
  フィクション    ノンフィクション
     虚構    ⇔ 実録
     文学      歴史
     文学賞     賞なし
     芸術となる
     真理、真実   模写(写実)
   小説は舞台(人、場面、時代)を仮構して人間の真実を映し出すもの。
   新聞は表面的な事実の伝達、真実は念入りな設定をして描き出すもの。
 考えて欲しいこと。
 課題1. 私と先生の黙約とは何か
 課題2. どうして危篤の父親をおいて、すでに死んだと思われる先生ところに
     行ったのか