舞台芸術への招待第2回 オペラの古典 テキスト要約

第2回. オペラの古典 (テキスト要旨)
1.オペラの誕生
16世紀末 イタリヤ フィレンツェで誕生
ペーリ ”ダフネ”、 ”エウリデイーチェ’
ギリシャ神話を題材、貴族や音楽家、文学者などのエリート層がギリシャ
悲劇を復活させようとした。 多額の費用と邸宅が必要なため宮廷文化と
して生み出された。
    国王や貴族の楽しみであるがゆえに豪華、華やか、贅沢、ステイタスのある
ものと成った。
2.宮廷文化としてのオペラ
  この例外がヴェネツィア のオペラハウス 新サン・カッシアーノ劇場。
   モンテヴェルディ ”オルフェーオ”

3,17世紀のバロックオペラ
ウイーン宮廷劇場 ”金のリンゴ”
   はっきりした筋だてがない王侯のための豪華な祝典スペクタクル
フランス バレエが入る。”エリスの王女”
     ヴェルサイユ宮殿 ”魔法の島の快楽” 3日間の楽しみ歌と踊りと舞台
芸術による壮麗な饗宴。
4..ロココのオペラ
自由で軽やかな、人間的な親密さ持っている。
  ベルサイユ宮殿のオペラハウス --- ルイ15世 木で作られているので
音響効果が良い。
モーツァルトのオペラ
オペラ・ブッファ 陽気な喜劇的オペラ  市民が主人公
 オペラ ・セリア   真面目なオペラ  カストラートが歌う

 5.19世紀のオペラ
グランドオペラ 仕掛け、壮麗なクライマックス
        例  ”ユダヤの女”、”ユグノー教徒”  個人と社会との深刻な対立
          ”悪魔のロベール”  壮大であるがわかりやすい題材
成金ブルジョアがオペラに通うことが知的ブランドの一つ。
 




6. オペラハウスが馬蹄形となっている構造
観客が感じる一体感、まなざしが交わる。
貴賓席 馬蹄形の奥 全てのボックス席から良く見える、観客を睥睨できる場所
2階のボックス席 貴賓席と同じフロアーで
観客に自分を見せることが出来る位置である。

まなざしの交じわる、幸福な、一体性の場所
それがオペラの魅力であった。