芸術史と芸術理論-2

2.プラトンの美学 
 文学への深い関心
  ラフェエロ 「アテネの学堂」
中心 プラトンアリストテレス
      ブラトン 指を上に イデイアの世界 超越の世界
   アリストテラス 前方に腕 現実はここだ
ほかの人物 画像
ヘラクレイトス ロケランジェロがモデル
   エレクレイデス(ユークリッド)
   プトレマイオス  天文学
   ラフェエロ自画像

プラトンの成り立ち
    ギリシャ地方の地図 アテナイの生まれ  
    アルカメティアという最高学府を作る

プラトンの哲学
   ボリイティア 国制→国家
     神の作る寝椅子  イディア
     大工の作る寝椅子
     画家が描く寝椅子
      芸術の世界は神の国からは遠い。ことを表す。
 プラトンの美学(イディア)
  神  ---ホメロス ---- イオン---- 一般人
   神の磁力が本来磁力を持たないホメロスやイオンを引きつけている。
      ホメロス 神の言葉を語る詩人
               イオン 詩をを朗読する吟遊詩人
                      一般人 詩を聞く人々

  :世界に引きつけられる芸術家が真の芸術家

 日本の詩人 高橋睦郎 タカハシムツオへのインタビュー
  詩人、ギリシャ劇の翻訳も手がける

 古代ギリシャでは、声に出して朗読するものであった。
 19世紀 ステェファン・マラルメの例
    火曜会という会合での詩の朗読を好んだし聴衆が感銘を受けた。
 朗読会で聞いて詩が初めてわかったという人がいる。
  ホメロスの詩の影響力について
     聖書的な役割をはたしていた、文芸作品と言ってもよいかどうか。
 プラトンの美学を語る。
  詩人追放論を短絡的にとってはいけない。 詩的なものを追放しようとした。
ホメロスの詩は宝典であるか疑問を持っていた。
  ムーディなものとかく詩人的なものは追放したい。 西欧では芸術家は、詩人は
個性的なものが根本であるという話は違う。
  個性はきらい、小さく貧しくつまらないものである。 感じ方は個性であっても、
表現は普遍的でありもっと高度な表現をともなっているのが良い。
  詩は書くものではなく、向こうから来るもの、感動はどんどん来て、それをなんと
か表現して解放する、これが詩を作る行為であると思っている。 向こうというは、神というか超自然的なもの、森羅万象からといっても良い。 空が澄んでいても、森から、感動が来て、プラトンはそれは、入信と言った。
   ホメロスは神の言葉を聞いて、翻訳し、神の内に入ること、狂気といってもよい。
神の言葉を聞くが正確に表現できない。
プラトンの説には誤解がある。できるだけ正確に伝えるように努力するべきであり、イオンとソクラテスの両方を持つべき。
    詩人的なものと狂気と明気と両方もつべき、正確に世界の本質を伝えることが芸術家といわれるものである。
 世界の本質にかかわるものとして、芸術家の存在がある。
 詩は来るものであるが、それをきちんと受け止められるように訓練し整えておかなけ
ればならない。

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狂気を肯定してはいけない。
文学の深い可能性とは。世界によって動かされる受動存在である。 
世界の真理、奥深いものに動かされる経験を作品にすることが文学である。
  その文学は読むことで読者も心を動かされる、この体験が文学作品を読むことである。 
プラトン美学は芸術の本質を表しており、現代にもそれは生きている。