和歌の心と情景-14

14.描かれた和歌
 1. 和歌のアンソロジーと絵画

  工芸品や陶器、着物などの使われている。
和歌を集めて一冊にしてものを和歌のアカソロジーという。
  「小倉百人一首」 カルタは歌人の絵がかいてある。
  全員の歌の作者がわかっている。

歌仙 歌仙絵 神社への奉納と願いで書かれている場合も多い。
藤原公任三十六人撰」 三十六歌仙
    鈴木基一 画 三十六歌仙図 写真
2.描かれた「小倉百人一首
  ●下河辺拾水 絵本画家
    左頁 6人 ルビ付き 
    右頁 女中たしなみ 17条 女性向け教養書
  ●狩野探幽 「探幽斎図百人一首
    肖像画 背景の絵 和歌
    ○業平の絵 龍田川の書きかたに意味がある。
    ○泉式部と紫式部の絵
      雲隠れを響かせて分かちがき
      何かもの思いにふけっているような絵
    ○藤原雅経と僧慈円の絵
      秋の情景 延暦寺の絵 で歌の内容を表す。
 3.描かれた三十六歌仙
  ●野乃口立圃 「休息句合」
    柿本人麿 「花にぬひとまる胡蝶や夢の舞」 
    紀貫之 「月いづらゆきて・・」
    ユーモラスで機知に富んでいる
     3人目 凡河内み恒 オオシコウチミツネ
  ●絵巻物 
   大田南ぽ筆・高田円乗画「三十六歌撰」
   和歌の情景と和歌がセット
   歌と歌の絵画的世界が調和して素晴らしい作品
 
●外国における紹介
    フランス レオン・ド・ロニー
      翻訳した詩歌集「詩歌撰葉」
      日本文字とローマ字で発音を表記
      そしてフランス語による訳文という構成。
   カラー頁で歌や絵姿を掲載している