和歌の心と情景-3

3.小野小町とその伝承
 花と愛の女性歌人
  「古今和歌集」905年 最初の勅撰和歌集
   序文
   "やまと歌は 人の心を種として 万の言の葉とぞ 成れにける"
   六歌仙
   遍昭 在原業平 文屋康秀
   喜撰 小野小町 大伴黒主
 歌人としての小野小町
  僧遍昭とのやり取り(後撰和歌集)
文屋康秀とのやりとり 恋愛遊戯
  男性歌人と対等にやりとりした逸話。
 ゆかりの旧跡
  随心院  卒塔婆小町 化粧井戸 文塚 七小町 清水小町、関寺小町、鸚鵡小町
  おとぎ草子 小町変相 小説
小町の和歌
  "花の色は移りにけりな徒に わが身にふるながめせしまに"
古今集の春の部に入っている。 ながめ 掛け言葉 長雨とながめる
  叙景歌と叙情歌が一緒になっている
 "色見えで移ろうものは世の中の 人の心の花にぞありける"
 小町は「終の心の花」を求めた
  恋の巻の連続三首
   "思いつつ寝れば人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを"
"うたたねに恋しき人を見てしより 夢てふものを頼み初めてき"
"いとせめて恋しき時はむばたまの 夜の衣を返してぞ着る"
海浜の歌
  "みるめなきわが身をうらと知らねばや 離れなで海人の足たゆく来る"
 わが身がつらいという絶望感、人生の辛さにうちのめされている女の心象風景


フランスにおける和歌の紹介
  野田宇太郎文学資料館に所蔵されている 「蜻蛉集」ジュディット・ゴーチェと
  西園寺公望が出版 「De la Libellule」