和歌の心と情景-2

2.和歌の表記〜仮名古筆の世界
 和歌の表記 和歌はどのように書きあらわされたか
1.万葉集---------万葉仮名
  元暦校本万葉集 歌本文は漢字で書かれていた。確実な読み方が決められない
特性をもつ
平安時代になって
    平仮名  行・草書体から生まれ和歌、私的な日記から使われだした
カタカナ 漢字の一部分を使い省略した形、漢文を読む場合の補助
2.元永本 古今和歌集
   料紙、装飾も美しい。  歌全部が平仮名書き
   一音一音が確実に書き表されている

  古筆 美術的な価値の高いもの
  「寸松庵色紙」 平安時代中期
          装飾、光沢  伝紀貫之筆 ちらし書き
  「中色紙」 平安末期12世紀
     きらら(雲母)型の地模様 最後の一文字「む」は希望
  「石山切れ」藤原定信筆 平安時代
    切り継ぎの料紙、背景画のような装飾
夢の部分は紫色の部分に書かれ、現実は白い部分に書かれている。

 鎌倉時代
  「熊野懐紙」 藤原定家 
   漢字も交ぜ用いることで新たな表記、内容の的確な理解へと発展していった。