和歌の心と情景-11
11.古今伝授の意義
古今和歌集は 尊重する和歌集 古典中の古典
古今伝授とは?
和歌の解釈,知識を師から弟子に伝授するに、その伝授を様式化・秘儀化したもの
古今伝授の始まり
1471年 1〜4月 三島市において
(応仁の乱)
東常緑→宗禊 有名
権威主義が批判を受けた。
しかし意義を持ったものであった。和歌が長くつづいた理由の一つ。
東常縁は堯行から和歌の教えを受けた。
1.古今伝授の方式
ア.相伝する相手の決定
相手のレベルにより伝える内容が違う
見込まれた者のみ。宗祇は100%
イ誓場の提出
秘密主義、口伝。
ウ古今集の講釈
聞書(ノート)に師匠からの伝えられたことを書いていく。内容は古今和歌集の
注釈である。 例「古今和歌集両度聞書」
エ.伝授の証明
講義が終わると聞書を提出する。すると第1回の奥書がかかれる。次にこの奥書を
整理して提出する。するとこれに加筆訂正し二番目の奥書を書く。
製本してできあがったものに三番目の奥書をし 「古今伝授書」として成立。
2.古今伝授の内容
下の心は・・・歌の解釈とともに古典とともに生きるいう覚悟を後押しするものと
解釈することもできる。
無私の精神を学ぶべしという教訓的な解釈もあった。
古典とは生きる知恵を授けてくれる。
生きる知恵が動乱の時代に求められていた。
最高の秘伝は口伝で伝えられた。
口伝の要点だけを書いた紙を「切紙」という。
例 御賀玉木 ながたまのき
内侍所=八たの鏡
賀和嫁 かほなぐさ
宝剣=草薙の剣
妻戸 めどケヅリ花
神じ=八坂にまがたま
三種の神器を表しているという意味。
伝授の儀式の場に三種の神器があった。
受け継ぐ者への印象を深め、世界の原理に直結しているという自覚を
持たせるためとも解釈できる。
その後の宗祇
51歳で伝授を受けた。その後大活躍。
歌人、連歌師、古典学者としての自信。
宗匠職に就く。
古今伝授相伝系図
キンエダ サネキ
東常縁--宗禊--三条西実隆--公条--実枝
|--肖柏
トシヒト
--細川幽斎--智仁親王---後水尾天皇
|
|--松永貞徳
地下人にも伝授
ジゲビト